こんにちは。なんと。。。。2日間連続投稿です。。甘い初体験です。
北海道新幹線に話題が殺到している中、僕はもう一つの「鉄道開業」に注目しました。
「道南いさりび鉄道」です。
並行在来線となった江差線(五稜郭−木古内、37.8キロ)をJR北海道から第三セクター「道南いさりび鉄道」(北海道函館市)が引き継ぎ、また、北海道新幹線の始発・終着駅の新函館北斗駅とJR函館駅を最速15分で結ぶアクセス列車「はこだてライナー」も運行する。
メディアの人は、どうしてこっちを重要視しないのでしょうか。。
また、すべてではないですが、赤字、事故が絶えないJR北海道さんも収益改善のモデルになるはずです。JR北海道さんも秀才ぞろいなのですから、もっと知財を生む方に頭を働かせては?と思いますがね。。。削減すればするほど、収益減るくらいわからないのでしょうか?すいません。アホな私の意見は聞かなくてもいいです。(笑)
さて、この道南いさりび鉄道事業には「デザイン」がかなりの貢献をしています。
僕たちの仲間である「函館デザイン協議会」が道南いさりび鉄道のブランドロゴや媒体のデザインを提案しているんです。
函館デザイン協議会は、道南地方でデザインに関わるデザイナー・企業総勢30名ほどの会員で構成されている団体です。
HPのトップページのFlashも全員でアイディアを出し合いさまざまなモノや字体などで「函館デザイン協議会(HDC)」の表現をしていて素敵です。
また、地域事業として函館市と共同で「デザイン活用による企業ブランディング支援」も行っています。
札幌ではうちが単独でやっているのに。。。うらやましい。。意識の差でしょうか?
デザインは事業体内面の意識も変え、外からの捉えられ方も変わってきます。
そのキーワードは「クリエイティブ」ほかなりません。
世間ではこの「クリエイティブ」という言葉をおしゃれ用語に使っていますが、本来の意味は「洗練された」という解釈です。
「洗練」というのは、単なるおしゃれではないのです。(おしゃれな例が多いだけ)
無駄をはぎ取るのも「洗練」であり、無駄を重ねた結果、大きなものに気づくのも「洗練」です。
函館デザイン協議会の道南いさりび鉄道に対するデザイン活動はまさに「洗練」された結果ではないかと思います。
道内のほかの地域にもデザイン協議会があり、昨年は「ASAHIKAWA DESIGN WEEK」に深く関わり、この地域イベントを全国認知させた。。
道東の地域おこしなどに深く携わっている。。。
みんな「地域」を考えて行動を起こし、そのベネフィットを頂戴するという意識なのかもしれませんね。
それにくらべ、図体だけデカい。わが札幌は。。。。
正直、各地域のデザイン意識から数段劣っていると思う。
10年前に、巨匠某工業デザイナーがこの札幌にデザイン教育のキーマンとして呼ばれたときに、あまりにも、デザイン意識が低いことを理由にそのキーマン役を辞退し、翌月「Macpower」という冊子に札幌の問題点を記事にされたことを今でも憶えています。
(写真は装丁だけの見本です)
さっぽろのデザイナーは「アート思考」が多い。
僕が言っている「アート思考」というのは「対象物だけにこだわる」ということ。
デザイナーと名乗るからには「アート的な美意識」は必須ですが、対象物にこだわるのではなく、人々の生活に美意識を根付かせるのがデザインの考え方だと思う。よって「豊かになる美」を生むこと他ならない。
対象物もその1つですが、まずは人が豊かになる意識、豊かになる視覚的要素、豊かになる生活必需品、豊かになる空間、豊かになるファッション。。。
この「豊かになる」さまざまな要素を、そのシーン、時間軸に沿って組み替える、組み立てることが必要なのだ。
うんちくが長くなったが、話を戻せば各地域のデザイン協議会は、さまざまなプロと豊かなコミュニケーションを取りながら人財により、豊かな要素を組み替えている。素晴らしいに尽きる!
うちの会社も「ソーシャルものづくり」と称して、この豊かな要素をその場、その時間、その時空で切り替えるためにさまざまな人財とコラボレーションしている。
豊かな要素をどんどん組み換え、組み立ててより豊かな環境づくりに邁進しようと心に決めている。