デザイナーは「実」に生きろ!

こんにちは。

弊社に近い埼玉県八潮市で起きた「陥没事故」で、未だ救出作業が続き昨日のニュースでは、大きく開けた穴に下水の流出が止まらずにそこからの救出は断念したとか。。。次なる救出方法を早期に判断し実行してもらいたい気持ちです。

さてと。。。最近「経営コンサルタント業」の倒産、廃業が過去最大(2024年で154件)に達したようですね。弊社がご縁させていただいている経営コンサルタントさんたちは、元気に活動していますが倒産、廃業に追い込まれている会社や個人の方はどうしてそうなってしまうんでしょうか。。経営コンサルタントというのはひと昔前は「中小企業診断士」という国家資格を取得されている方々を対象に言っている肩書きでしたが、最近は「誰でも言ってしまえばなれる肩書きなんですよ。自己申告制ですね(笑)また、参入障壁が超低く、道具にもコストがかからないので初回の志さえあれば誰でも経営コンサルタントになれてしまう訳です。でも相手の信用がなければ仕事なんて来ないのですがこれがね。。日本特有のマス思考の社会判断から好まれる職歴(大卒、元メーカー、元:管理職など)をプロフィールに語れば、まずOKです。経歴重視(過去の職歴)の社会性に助けられ、行政や第三セクター機関の専門家制度に登録したりできますので、行政のお墨付き?があれば、とりあえず経営コンサルタントとして起業できていく訳です。また、属人的なコンサル業ですから当然、人柄も重要な要素となりますね。でも起業後は専門性が問われます。企業が抱えるさまざまな問題を解決に導けなければダメなわけですが、その知識があまりにもなさすぎるのと、なんたって「ご自身の成功体験」がない方々が多いと聞きます。当然、そういう方々は赤字経営を余儀なくされているのだろうと思います。そんな中、近年は中小企業向けの補助金の締め付けや、行政の専門家登録制度の撤廃などで仕事が激減し、M&AやDX、SDGs、組織設計などのより高い専門性にコンサルタントニーズが高まってきていている現状、成功体験で得られた知識がとても重要になりますよね。。。成功体験の中には多くの失敗体験も含まれているわけで、そのケーススタディをきちんと企業に伝えられ実行できるコンサルタント需要は低くなるどころか、逆に高いニーズがあると思われます。この話題を語ると本になりそうなくらい、書きたくなるので、そろそろ本題に。。(前置き長すぎる。。w)

経営コンサルタントの話題を取り上げたのは、僕たち起業系デザイナーを語る方々も実は、同じ状況ではないか?と思うわけです。

笑えません・・・・・・。

起業系デザイナーも名乗れば誰もがデザイナーになれるし、デザイン思考の広がりから絵を描けなくてもデザイナーとして名乗れますので、参入障壁がより低くなったと思います。そして、美大や工学系を卒業していれば、学歴担保もあります。行政や第三セクターの専門家制度もあります。また、インハウスデザイナーから事情により起業された方は、実績重視なマス社会に対応するため、企業時代に関わったデザインを実績として起業後のHPやプロフィールに載せている方も多く見受けられます。この車デザインしました!この家電をデザインしました!ということを実績として語っている人が同じ製品で数名いるんですよ。起業後の仕事を得るためには必要な行為かもしれませんが、企業側の営業機密に触れているのではないか?と心配しておりますが、それは属人的な関係でクリアされているのかな。。と想像しておりますが。。僕はメーカー勤務20年の中で、自分で開発したという製品は1つもないので、現在も実績として載せておりません。営業機密も慎重に考えております。

そんなことから、起業系デザイナー事情もかなりヤバいと感じております。デザイン業界の中の話では「社会はデザインを理解していない」という言い分を多く聞きますが、そのデザイナーに「じゃあデザインとはなんですか?社会に効果的な理由を具体的に教えてください」と聞くとほとんどのデザイナーが答えられない。持論を聞きたくて聞くのですが、その持論も語れない。また、感性的な表現が多く「具体的に箇条書きができない」ようなことを教えてくれたりします。逆に成功体験豊富なデザイナーさんは具体的にデザインを語ることができます。著名性があっても成功体験豊富とは言えないので、ご注意。
なぜ具体的に語れるか?というと。。

1、儲けている。
2、デザイン提唱が、ビジネスに重要な要素として捉えらている。
3、複合的、横断的な社会活動に貢献できている。
4、モノは心なり。。の哲学を秘めていて、常に探求している。
5、過去は虚であるということを知っている。


何かといえば、「今日を生き未来への創造性を抱いている」ことでしょうか。。
要は実を生きているのですね。過去の実績や学歴ではなく、今この時に何ができるか?を常に探求し、実行動でその思考を使っているのだと思います。失敗も繰り返しながら探求し続けてきたそのデザイナーの思考ですので、実社会で通じないわけがないのです。世論がSNSを通じて騒いでいるマス情報に便乗するのではなく、デザイナーとして個の使命を想像して学び、それに堂々と向かう実姿勢が今後の起業系デザイナーの生きる道になるのではないか?と思っております。

そんな情報やそれを語れる仲間がいればチャレンジする気にもなると思います。どこにある?それ。。。あるんですよ。。w

僕が所属している公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA-ジダ)ですね。
元々は、プロダクトデザインがメインでインハウスデザイナー(企業内デザイナー)が多く在籍しておりましたが、デザインの多様性をいち早く察知し、今ではデザイン8団体の中で唯一「デザインに仕切りを持たない多様性な産業デザイン(インダストリアルデザイン)を探求する団体」でガチのプロダクトデザイナーからビジネスコンサルタント、建築、グラフィック、DXエンジニアなどに関わるフリーランスデザイナーが多く企業会員も大手さんの企業が多いです。起業系デザイナーの方は、特にこういった団体に所属しある程度の社会的な信用を担保しながら、多様な情報と仲間を得て、過去の学歴や実績にこだわらない今を生きる実の行動で勝負すれば、得られた専門性が高いお仕事も需要に答えていけると思います。
別にJIDAに誘導したわけではないので、その辺ご理解ください。w

デザイナーは虚に囚われず実に生きていきましょう!これからの活動が全てです!!

てなことで、文脈など気にせず書きましたので、お前こそ具体的じゃないじゃん!と言われるかもしれませんね。勘弁。。
ではまたぁ〜〜。

ノボリ拝

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