創業20年目〜新たなストーリー

ちょっと過ぎてしまいましたが、弊社は2024年5月7日をもって、創業20年目に突入いたしました。正直、よくやってきたな…と。デザイン教育を受けていない僕がものづくりを20年経験し、当時、「技術本位のものづくりじゃ今後はダメだな。。人が感動する道具を作りたいな。。」という感覚に陥り、メーカーを退社して会社を設立し「人が感動する道具づくり」をしようと独立。海外で趣味で好きだった自動車の創造世界を体験し、いい気になって札幌市で工業デザイン事務所を創業。世の中そんなに甘くないということを肌と心で感じ、一時(四時くらい??w)は廃業の選択を考えなくてはならないのか?と悩む時期もありましたが、「デザイン」を本軸に据えた事業で成功したいという気持ちがあり、メーカー、カロで培ったエンジニアリング力で会社の経営を繋ぎながら何とかここまできたって感じですね。

20年の歩み凸凹グラフ。。w

まぁ、20年創意工夫しながらやってきて、それなりにデザインエンジニアという肩書きを使わせていただきお仕事をさせていただくようにはなってきましたが、実は自分自身「不満」なんです。w
2016年に特許庁から「デザイン経営宣言」が発表され、行政というレベルからデザインを社会に浸透していこうという動きはとても喜ばしいことです。創業時「工業デザイン???それ何?」と言われていましたからね。。。w 当時は、大手企業にしかわからないい職種名だったのだと思います。近年はようやく社会にデザインが浸透してきたのですが、デザインが「市民化」してきて挙げ句の果てにはプロのデザイナーが「デザインは誰でもできる」ということを発信している現状がありますね。デザイン経営教育事業もしている僕からいうと確かに。。。デザインは誰でもできるかも。。という理解をして、行動している事実はあれども、僕の本心に「だったら、プロのデザイナーだけにしかできないことやりたい」という気持ちがあるわけです。そこで思っているだけでは何も起きないので即行動。。というわけでして、2020年末にデジタルコンテンツ事業をメインにする会社「株式会社ZIRO」を設立しましたが、この20年目の節目にメイン事業であるデザインエンジニアリング事業、デザインコンサルタント事業を株式会社ZIROに移管することにしました。また、今まで代表を務めていただいている村上社長とダブル代表という形で経営体制を再構築しました。(僕の登記は6月内です。。汗)

アメーバコミュニケーションを意味する株式会社ZIROのロゴです(適当なスプラインです。意味はファジーでいこうデス)
商号の由来は、「白洲次郎」さんです。「JIRO」だとモロなんで。。。


そうなると、ファシオネさんはどうなる?廃業か?ということ。。。。。 にはなりません。w
ファシオネは「デザイナー人生で得たこと、得たご縁を大切にしながら僕の好きなことをやる」会社になります。具体的にいうとアートエンジニアリングという世界を自分なりに実現させて、表現して世界の人たちに知ってもらおうという活動会社って感じでしょうか。。。僕がやりたかったモビリティもアートエンジニアリングで作りたいな。。。ではなく作ります!今、このアートエンジニアリングという僕なりの世界感を具体的に(アートなんで具体的には表現できないと思いますができるだけ)表現する言霊が降りてくるのを待っております。w
法的に「株式会社ファシオネ」という名前は残りますが、世間的には僕の実名で活動すると思います。思えば、創業まもない頃は、イメージしていた工業デザイン系の仕事など皆無で、単純に食えないから創作というものには何でもトライさせていただいた。当時は苦しいイメージしかなかったが今思えば、肩書きにとらわれないデザイン活動をしていた思います。

帝国ホテル「光の間」のシーリングアート照明。2008年、多田美波研究所のアートワークに開発したLEDモジュールを組み込検討をさせていただいた。主体的には故:多田美波先生の作品ですが、短期間ながら参加できたことは独立間もない僕にとって価値ある活動でした。まさにアートエンジニアリングな仕事でした。(写真は多田美波研究所HPより転載)
札幌市中央区にある小さなビル「ラヂオ堂ビル」。極小の土地に10坪/フロアの有効面積を確保するという課題があり、鉄骨構造を建築的にはあり得ない方法で短形を攻めまくった。E崎さん(現:北海道古民家再生協会理事長)の工務店が実施設計と施工を実現してくれた。

「ラヂオ堂」の場所はここをクリック

ということで、今後は株式会社ZIROがメインでファシオネは個人会社としてよろしくお願いいたします。
僕の今まで通りの活動も株式会社ZIROでしっかり勤めさせていただきますのでご安心を!
30年目(僕は68歳)には、どうなっているのか?デカくなっているイメージしかありません。w

デザインは理念を視覚化するツールです。
自分の理念もよりわかりやすいよう視覚化し、社内外コミュニティの充実を図り、皆様に力をお借りしながら邁進する所存です!
では、また!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次